巷では「セックスの時にこうすれば妊娠しやすくなる!」といった情報が出回ることがあります。
セックスが終わった後に腰を高くすると精子が奥まで行くので妊娠しやすくなる。なんて聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
そんなセックスにまつわる迷信について、友達やパートナーにはちょっと聞くのが恥ずかしい疑問をここで解決しましょう!
腰を高くあげると妊娠しやすいのはホント?ウソ?
さっそく冒頭でお話しした、「腰を高く上げた方がいいのかどうかについて」を迫ってみましょう。
そもそも射精した精子はどのようになっているでしょうか。
1回の射精で発射される精子はおよそ数1000~数万個。
そして最終的に卵子を見かけることができるのは100個と、かなりの数が卵子に会うまでに脱落してしまいます。
となると、妊娠するためにはより多くの精子を卵子の元に届けたいと思うのは自然ですよね。
しかし、実は性行為の体位によって妊娠がしやすいかどうかは全く関係がないのです。
精子は射精からわずか5分程で子宮の奥深く、卵管に到達していますので、少しの体位の変化は影響がないと言えます。
また、精子の進み具合については、体位よりも女性の膣内環境に左右されるもの。
排卵日頃には女性の膣内がアルカリ性になることによって、精子が進みやすくなると言われています。
オーカズムに達すると妊娠しやすいのはホント?ウソ?
いわゆる女性が“イク”かどうか。
オーカズムに達した時にオキシトシンという「幸せホルモン」と呼ばれるものが分泌され、それが子宮収縮作用を起こします。
子宮が収縮することにより、多くの精子を取り込むということなのですが、これは妊娠のしやすさとの因果関係は明らかになっていません。
他にも、オーカズムに達したかどうかで赤ちゃんの性別が決まるなどの説もありますが、これに関しても決定づける科学的証拠はありません。
精子を溜めこむことで妊娠しやすくなるのはホント?ウソ?
妊娠の確率を上げるために、女性の膣内により多くの精子を残す秘策として、しばらく精子を溜めるという禁欲が効果あると噂されています。
しかしこれも残念ながら、妊娠しやすいかどうかは何も変わってきません。
むしろ、古くなってしまうと精子の質が劣ってくるので、逆に良くないそうですよ。
妊娠するには、常に新鮮で元気な精子が必要不可欠なので、安易に禁欲しない方が吉とも言えますね。